伝統工芸一家
東京の下町鳥越で上川宗照と、三男一女の江戸っ子一家が同じ工房で仕事をしています。脈々と受け継がれてきた技法に若き後継者の新しいセンスを融合させた次世代の伝統工芸を目指し、日々の研鑽に努めています。
簪(かんざし)のお話 長女 宗智
伝統工芸一家の女職人の上川宗智です。
今日はかんざし)についてお話しようと思います。

とは日本人女性の髪を飾った髪飾りのことです。
特に江戸時代後期には様々な種類のかんざしがつくられ、髪を飾っていました。
日本におけるかんざしの始まりは、縄文時代ごろまで遡ることができます。
その頃の古代日本では、1本の細い棒に呪力が宿ると信じられていて、それを髪に挿すことで魔を払うことができると考えていたようです。

奈良時代に入り中国から様々な文化とともに髪飾りも伝わってきました。
当初は日本へ伝来したものの、その後垂髪が主流である平安期の国風様式に押されて廃れてしまいます。
江戸時代中期以降、髪形が複雑化・大型化するにつれて櫛や笄とともに女子の必需品となっていきましたが、宮中行事などを除いて男子の衣装風俗からは消えました。
江戸時代末期に最大の隆盛を見せ、髪飾り専門の飾り職人が技術の粋を凝らした平打、玉、花、びらびらなどさまざまな種類のがある。

近代では洋髪の流行とともにやや衰え、神前結婚での花嫁や芸者や芸妓などの女性が日本髪を結う場合に使用されますが、近年に入りの持つ優美な美しさを普段の洋装に加えようとする若い日本女性の間で再び脚光を浴びつつもあります。
時代の変化や髪形によって、様々なかんざしが作られてきました。
季節毎の花や事物の取合せのみならず、伝統に基づく複雑な約束事が存在します。

平打とは平たい円状の飾りに、1本または2本の足がついたものです。
後に耳かきがつけられました。武家の女性がよく身につけた製、或いは他の金属にで鍍金したものは特に平(ぎんひら)とも呼ばれています。かつては平たく延ばした金属から切り出していました。

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ご覧いただいているかんざし)は秋のとなっております。春のもまもなくご紹介できることと思います。

有限会社日伸貴金属公式WEB:
http://www21.big.or.jp/~nisshin/

テーマ:伝統工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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